日々のかけら

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長く使えるリュック

a0223782_09172868.jpg[50代になっても使えるリュック]をコンセプトにずっと探して、やっとみつけて、
お小遣いを貯めて、やっと注文して、やっと手もとにやって来た!
嬉しすぎて、ランドセルを買ってもらったばかりの子供のように、背負ったり下ろしたり(笑)
本当に長いこと色んなお店を見て、重さ、大きさ、色、素材、デザイン、価格、手入れの仕方、
修理可能か、とにかく吟味しました。
探してる最中、ちょっとどこかで妥協しそうになってましたけど、こうやって手もとにきて
みると「探してよかったな。出会えてよかったな」と思える逸品です。
このリュックに決めたのには、このリュックのデザインをした作り手さんと直接お話できた
ことも理由のひとつかもしれません。
残念ながら、お話した作り手さん(笑顔の可愛い気さくな女性でした)は仙台のお店を離れ、
本店の東京に異動されてしまわれましたが、このリュックを使う時にふと彼女のことを思い
出すのだろうな。
このリュックを注文するときに対応してくれた店員さんも優しくて元気な女性で、親身に相談に
のってもらって、優柔不断の私は本当に助かりました。

長く使うと色が濃くなり艶も出て、体にフィットし、文字通り「自分のもの」になる。
大事に手入れをしながらいっぱい使うぞ~♪

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# by daily-fragment | 2018-04-10 11:05 | 革製品 | Comments(0)

読書メモ 2018年3月

3月は、風邪、首こり、肩こり、眼精疲労により頭痛が酷くて思うように読書もはかどらなかったけど、読んだ本はバラエティに富んで充実したものだった。

■生きものの世界への疑問 日高敏隆 (朝日文庫)
知識も素養もない私には「へぇ~、そうなんだ。知らなかった。スゴイなぁ。」そんな言葉しか出てこない世界。日高先生からしてみたら、かなり易しく説明してくれているのでしょうに……全てにおいて理解できなくても、生きものの知らない部分を教えてもらえるのは、素直に面白いなぁと思うのです。奥様の巻末エッセイからは、先生への愛が伝わってきます。

■ちいさな国で ガエル・ファイユ(早川書房)
主人公ギャビーは、フランス人の父、ルワンダ難民の母、3歳下の妹の4人でアフリカのブルンジに暮らす。最初は家族や友達と楽しく暮らしている情景が描かれているが、だんだん不穏な空気が流れ出し、一気に陰惨な世の中へ。母親の故郷ルワンダでの虐殺、自分が暮らすブルンジでの内戦、ギャビーの楽しく幸せな日々が壊れていく。作者の経験を元に書かれた小説で、ギャビーの感情の動きがとてもリアルだ。作者の感性や原文のよさなのか、訳のよさなのか、流麗な文章。物語に入り込めた。この本を知り、他国に対しての関心の薄さを恥ずかしく思う。

■五月の雪  クセニヤ・メルニク(新潮クレスト・ブックス)
かつてシベリア強制収容所があったロシア極東の町マガダン。その地にまつわる人々の短編。登場人物が重複しているものがあるので、連作短編と言っていいのかな。どのお話も所謂オチというものはない。結論を求めて読むようなものではなく誰かの日記を覗いているような感覚でしょうか。少し文章にムラがある気がした。丁寧なところ、雑なところ、細かすぎるところ。でも、人(特に女性たち)の心の揺れ、迷い、躊躇いのようなものはよく表現されていて、共感できて興味深く読んだ。この作品がデビュー作のようなので今後が楽しみな作家です。

■繕う暮らし ミスミノリコ(主婦と生活社)
あまり字を読む気力がなかったので、趣味の本を見る。お気に入りの洋服や靴下にできてしまった虫食いの穴やシミなどを修繕する方法。ヨーロッパではダーニングと言うのだそう。日本で言うところの繕いというもの。パッチワークや刺繍などの針仕事が(下手だけど)好きなので、ダーニングにも挑戦したい。しかしこれはテクニック云々よりセンスが問われる仕事だなぁ。上手くできたら古いものにもっともっと愛着が湧きそう。

■ロシアと雑貨~ラブリーをさがす55の旅~ 井岡美保(WAVE出版)
文字に集中できない日が続いてます。そんな時は写真が多めの本を。ロシア独特の色彩が好き。建物、内装、家具、食器、生地。どれも日本では見掛けない色合い。楽しくて見てるとニヤニヤしてきてしまう。洗練され過ぎず、どこか素朴な風合いがある。ちょっとダサい感じやチープな雰囲気がよかったり。ミーシャもチェブラーシカも、可愛くない気もするのに「可愛くない」と言い切れない不思議なキャラクターで。妙に魅かれてしまう。パッチワークの色合わせのヒントになるかと思って買った本だけど、それ以外の用途で開くことが多い。

■春になったら苺を摘みに  梨木香歩(新潮文庫)
著者が英国留学時に下宿していた先の女主人ウェスト夫人や、夫人をめぐる人々との交流を描いたエッセイ。自国の言葉や文化のこと、宗教、人種的な問題など、真剣な想いが語られていた。ウェスト夫人は「理解はできないが、受け容れる」と言い、様々な国からやってきた下宿人たちと向き合った。私が読んだ梨木さんの作品からは、世の中で少し不便さを感じて生きている者、弱い者への優しさや寛容さを感じた。そう感じたのは、たくさんの経験や想いとともに、ウェスト夫人の言葉が梨木さんの作品に流れ込んでいるからなのかもしれない。

■シェル・コレクター アンソニー・ドーア (新潮クレスト・ブックス)
本を閉じた時、妙に生々しい夢から覚めたような気持ちになった。思わず、五感に残ったものを確かめる。ゆっくりと文章を味わい雰囲気を楽しんだ。翻訳ものの短編としては珍しい。どのお話もこちらに想像させてくれる余白があり、美しい結末だった。『世話係』は後半はずっと泣いていたなぁ。なぜだろう。この本を読むための心と頭の素地がきちんとできていなかったようで、途中物語の中に入り込めない時があった。もっと安定している時に集中してガッツリ入り込んで読みたい。

■チルドレン 伊坂幸太郎 (講談社文庫)
何気ない日常の中に起こる事件と小さな奇跡を描く連作短編。伊坂さんの作品はキャラクターと会話が魅力的。優しいのか薄情なのか分からない、自分勝手で気分屋、突拍子もない行動で周囲を惑わす陣内。鴨居、永瀬、優子、武藤は自由な陣内に振り回されてる。でも、どこかで尊敬し、頼り、面白がり、感化され、みんな陣内が好きなのだ。実際に陣内が自分の横にいたら……巻き込まれたくはないけど、ぞんざいな言葉で叱られたい気もする……。収録の5編どれも結びの一文が憎い。フワッとあったかい気持ちになる。

■最果てアーケード 小川洋子 (講談社文庫)
使い古しのレースだけを扱う店、義眼屋、ドーナツ専門のわっか屋、紙店、ドアノブ専門店、勲章店が並び、読書休憩室があって、天井には偽ステンドグラスがはめ込まれた小さなアーケードのお話。アーケードは少し陰気でもの悲しくほの暗い、なんとなく死のにおいを漂わせている。にもかかわらず、そこにはなぜか許されるような優しさと安心感がある。許されるような気持ちになるのは、ステンドグラスが教会をイメージさせるせいもあるかもしれない。切なくて心臓をキュッと掴まれたような気分。

■水声 川上弘美 (文春文庫)
この物語の姉弟、家族に隠れているものが何なのか気になって、あっという間に集中した。別世界の言葉がなんとも言えない感触で胸の内側を撫でる。入り込みすぎて疲れてしまった。血が繋がっているからこその愛なのか、それとも血の繋がりなど関係ない愛なのか。男女の恋愛なのか、家族愛、人間愛なのか。都と陵は、惹きつけられるものに従い、ただただ何もかも受け入れたい、だから結局は一緒にいることを選んだ。私にはそんなふうに見えた。描きようによっては嫌悪すら抱きそうなのに、気付けばこれでいいのだと思ってしまってる。

■仙台ぐらし 伊坂幸太郎 (集英社文庫)
伊坂さんとほぼ同年代なので、同時期に同じお店を使っていたみたい。「消えるお店が多すぎる」は共感。伊坂さんの作品をたくさん読んでる友人とお茶しながら「新作どうだった?」なんて話をしているのだけど、ご本人に聞かれている可能性もなきにしもあらず。スーツ姿じゃないパソコン開いてる男性が側にいないか注意した方がいいかな(笑)震災に関しては、表現者という立場の方は色々と悩むでしょうね。震災関連の原稿について、地元からの依頼以外は引き受けないことにしたというのは、仙台(被災地)の人への思いやりなんだろうなぁ。

■雪の花 吉村昭 (新潮文庫)
恐るべき感染力で流行を繰り返し、おびただしい人命を奪った天然痘。なんとかしたいという想いを抱きつつ、医者たちも感染を恐れて患者を見殺しにしているような状態だった。福井藩の町医である笠原良策もその一人であったが、蘭方医・大武了玄との出会いをきっかけに西洋医学を勉強し、種痘という方法を庶民に広げるために、私財を投げ打ち命懸けで奮闘する。今日の私たちの健康が、こういった医者たちの苦労の上に成り立っているのだと改めて知った。吉村氏の膨大な知識量、探求心、それを伝えようとする書く力。圧倒される。

■ものいうほね ウィリアム・スタイグ (評論社の児童図書館・絵本の部屋)
なんで骨が喋るの?お伽噺や童話の類はそれを言ったらダメなんですけど(笑)とにかく発想は面白い。骨はいいヤツだし、ストーリィもどうなるの?ってちょっとハラハラさせられて楽しい。でも結局なんで骨が?という疑問は最後まで分からず……「めでたしめでたし」なのに、どこかスッキリしない。不思議な話だった。絵はカラフルで味があり、こぶたのパールちゃんの表情が豊かで好きです。

■オズの魔法使い L.フランク・ボウム(BL出版)
子供のころ大好きで何度も読んだオズの魔法使い。横書きの2段組みという形のせいか読みづらくて時間が掛かったしまった。自分が読んでいたのが子供用に短縮されていたものだったのか、ただ単に憶えていないだけなのか、今回読んだものは知らないエピソードがいくつかあったし、細かいところまで描かれていてワクワクした。挿絵はシンプルで美しくオシャレ。ツヴェルガーの作品はいくつか見てるし大好きだけど、オズの魔法使いに関しては美しさより楽しさが全面に出たポップな雰囲気の方がいいかなぁ。

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# by daily-fragment | 2018-04-02 10:35 | | Comments(0)

3.11

この時期は色々な感情が心の中で渦を巻き、どうしても不安定になる。
気を抜くと勝手に涙が出ていたり……自分でもどんな感情で泣いているのか分かりません。

図書館や書店では「震災関連」の書籍コーナーが設けられています。
でもそこは避けてます。あまり見たくない。
正直なところ、忘れたいとさえ思います。
震災後は心配もあったし忙しかったけど、私自身は辛いことなんてなかった。
ただ、辛い人を見ているのが辛くて。それは今も変わらず。
感情移入しすぎてしまうから、体験談などは読めない。


今でも思い出します。

ずっと小刻みに震えていた手足、何度も繰り返す耳鳴り。
灰色の空から降る大きな雪片。
真っ暗な闇を明るくした赤く大きな炎。
鼻の奥にいつまでも残るオイルの臭い。
家と家の間に縦に挟まった車。
湿気っぽくて冷たい物が散乱した部屋。

時間の経過とともに、嫌な印象を持つ記憶の方が強く頭に浮かぶようになった。

3月11日が過ぎるまでは仕方ない。自分の不安定な感情も受け入れてます。
少しずつだけど復興してるよ、頑張ってるよ。そういう明るいニュースに耳を傾けるようにしてます。
本当は上手く進んでいないことこそ、知っておかなければいけないのに。
いつかは、いつかは……苦労してる方々、辛い思いをしてる方々の経験を真っすぐに見て、
自分なりに学べたらと考えてます。


非常時持ち出し用リュックの中身を確認しました。
ラジオと懐中電灯は電池を交換。
非常食とお水は新しいものと入れ替えないと。
非常食は賞味期限切れたけど食べます(笑)

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# by daily-fragment | 2018-03-11 10:05 | 生活 | Comments(0)