日々のかけら

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音楽からの読書

a0223782_10381142.jpg最近、少しずつCDの整理をしている。聴かなくなったものは処分し、
ケースが壊れたものは入れ替え。ディスクの汚れのチェックしてクロスで拭いたり。
整理している時に「あれ?こんなの買ったっけ?」というのが数枚あって、
写真のがそのうちの1枚。リヒャルト・シュトラウスのツァラトゥストラはかく語りき。
2001年宇宙の旅でお馴染みのあの曲です。そんなに聴きたいと思ったことないんだけど。
よくよく見るとツァラトゥストラの他に「7つのヴェールの踊り(サロメ)」と
「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」も収録されてたので、サロメが聴きたくて
買ったCDであることが判明。
ちゃんと聴いたことなかったツァラトゥストラも、通しで聴いたら素晴らしかった。
リヒャルト・シュトラウスはドラマティックでカッコイイ!
音楽を聴いたら、ストーリィも知りたくなったので、本を読んでみることに。とは言え、
ニーチェのツァラトゥストラをそのまま読んで、私に理解できるわけもないので(笑)どんな感じか分かるような本を選びました。ティルについては、自分が読みたい原作本がみつけられなかったので、図書館で絵本を借りて読んでみました。絵本なので表現は柔らかいけど、実際は下ネタだらけの本らしいです(^^;)
原田マハさんの「サロメ」は、戯曲「サロメ」を書いたオスカー・ワイルドと、「サロメ」の挿絵を描いたオーブリー・ビアズリーの
お話のようで。ツァラトゥストラもサロメをまだ読めてないけど、楽しみだなぁ。

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# by daily-fragment | 2018-07-14 11:12 | | Comments(0)

読書メモ 2018年6月

6月の読書は、割り合いに色んなジャンルを読めた気がする。読書の幅が広がっていくのは楽しい。

■キャッツ ポッサムおじさんの実用猫百科 T.S.エリオット(河出書房新社)
これは楽しい!ゴーリーの挿絵も可愛い。訳も言葉のリズムを感じられるように工夫されてるように思います。ミュージカル『キャッツ』の歌を思い浮かべやすい訳だと感じました。猫を飼ったことがある人なら「ああ、こうだよなぁ、猫って。こういう猫いるわ」と思えるような詩です。言葉遊びなのでしょうから、原文がどんな感じなのか興味が湧きます。英語を読むだけで意味をサッと理解はできなくても、音やリズムは想像できそうです。原書を手に入れられそうなら読んでみたい。

■ざらざら 川上弘美(新潮文庫)
日常の中にある恋愛を切り取ったような短編集。川上さんの文章は基本的に好きなので、面白くないとは全然思わない。でも、なんだか印象が薄い。読んだそばから内容がスルスル抜けていってしまうような感じ。思ったほど響いてこなかった。もしかしたら読んでるこちら側に問題があるのかもしれないから、時間を置いて再読してみようと思う。

白猫 エロール・ル・カイン(ほるぷ出版)
この絵本の物語は、とりあえず置いといて…白猫のドレス姿がそれはそれは可愛らしい。グリーンの瞳がまた魅力的で。そして、白猫が人間の姿になった時は更に美しく…でもまぁちょっと、どや顔に見える気もしなくもない(笑)私にとっては、完全に絵を楽しむだけの絵本だったかな。

ビロードのうさぎ マージェリィ・W・ビアンコ(ブロンズ新社)
再読。読書メーターには初登録。ぼうやにとって、ビロードのうさぎは「物」ではなく「愛する友達」だったのでしょう。子供に愛されたおもちゃは「ほんもの」になれる。「ほんもの」ってなんでしょうね…。命を持ってるもの?ボロボロになるまで使い古されたもの?愛された思い出があるもの?ビロードのうさぎにとっては、何が幸せだったのかな?色々と心に疑問は浮かぶ。ちょっと切なさを感じてしまう絵本です。酒井駒子さんのうさぎとぼうやの絵が可愛すぎて、見ているだけできゅんとしてしまう。

ビロードうさぎ マージェリィ・ウィリアムズ(童話館出版)
酒井駒子さんの『ビロードのうさぎ』と読み比べ。文章はこちらの石井桃子さん訳の方が内容も濃く、文章そのものも多いです。ビロードのうさぎの感情表現も細かくて、いじらしさが伝わってきます。挿絵は少なめなので少々物足りなさは感じますが、絵は素晴らしいです。構図、色使い、とても好みでした。

モモ ミヒャエル・エンデ(岩波少年文庫)
何十年ぶりかの再読。灰色の男たちが人間から奪っていった時間を、モモは取り返すことができるのか。「自分のために使った」と感じられる時間がなければ、人の心はみるみる強張り自分らしさを失っていく。周りの人たちが自分らしさを失い、モモが孤独になっていく姿が辛かった。エンデの物語は寓意性が高く哲学的で、文章には何が隠れているのか、この表現は何かの喩えではないのかなど、ついつい色々考えたくなる。でも『モモ』は物語を楽しむこと。子供にもどってワクワクして読むのが一番いいと思う。

あるげつようびのあさ ユリ・シュルヴィッツ(徳間書店)
「あるげつようびのあさ、おうさまと、じょおうさまと、おうじさまが、ぼくをたずねてきた。でもぼくはるすだった…」ものすごく単純なお話なんだけど、面白いと感じた。どこが面白かったのかな?『おおきなかぶ』みたいに繰り返しのとこが面白いのか?「ぼく」が暮らすニューヨークのソーホーの建物の中に王様たちがいるのが、ちょっとシュールで面白いのかも。月曜日の朝の雨の風景がとても素敵に感じた。

くさはら 加藤幸子(福音館書店)
子供の頃はあまり意識せずに草むらに入っていたなぁ。実家がある場所は私が子供だった頃はまだまだ田舎で、桑の実をとって食べたものです。川が流れる音も、色んな鳥の声も聞こえたし、風が吹けば草が擦れ合う音も聞こえていた。草木の青い匂いと土の湿った匂いを感じた。子供の頃は意識していなかったことも、今となっては大事な記憶。子供の頃のことを思い出させてくれる、そんな絵本でした。

はんなちゃんがめをさましたら 酒井駒子(偕成社)
子供は真夜中の世界をよく知らない。夜中に目を覚ましたら、怖いと思うこともあるだろうし、はんなちゃんのように誰も知らない秘密の時間を過ごして楽しむこともあるのだろうな。はんなちゃんのおねえさんは、朝起きたらびっくりだよね。きっと。酒井さんが描く子供と動物は可愛くて大好き。

世界でいちばんすばらしいもの ヴィヴィアン・フレンチ(BL出版)
さる国の王様とお妃様は、娘ルチアにふさわしい婿を探すためにはどうすればよいか、賢者アンジェロに手紙を出し知恵を借りることに。アンジェロからは「世界でいちばんすばらしいものを見せることができる若者をおさがしください」という返事が来た……。なんて素敵なお話!年甲斐もなくときめいた!アンジェラ・バレットの現代風な王室の絵がとてもいい!明るく楽し気な印象で、この物語の王国が幸せであることが感じられる。この絵本、娘さんがいる親御さんは特に共感できるのではないかな。

■妊娠カレンダー 小川洋子(文春文庫)
『妊娠カレンダー』…「姉」にとって「妊娠」はただの「現象」でしかないように見える。つわりによる食欲減退、つわり後の食欲増加、「姉」が食べている描写が気持ちが悪かった。「わたし」の行為は、我儘で自分を振り回す「姉」に対してのささやかな復讐なのか。不快なのに読むのを止められない。小川さんの文章は優しく美しいのに、なぜこんなにも胸苦しいのか。『ドミトリイ』…何かが起こりそうな雰囲気がずっと怖い。『夕暮れの給食室と雨のプール』3編のうちこれが一番好き。主人公の女性の平凡な優しさと温もりにホッとした。

でんでんむしのかなしみ 新美南吉(大日本図書)
『でんでんむしのかなしみ』…「かなしみはだれでももっているのだ」本当にそうだな。その通りだな。心から納得がいくお話でした。私自身、自分を奮い立たせるときに心に浮かぶ言葉だ。子供の頃に読んで、なんとなくの印象はあったのだけれど、大人になって読むとまた感慨深い。ただ「かなしみはだれでももっているのだ」という言葉で自分の心を納得させることが難しい人、悲しみの詰まった殻が壊れる寸前の人もいるということを忘れてはいけないと思う。新美さんの作品は、悲しみと優しさが詰まった、生きた人の心の温度を感じられる。

悲しい本 マイケル・ローゼン(あかね書房)
一気に涙が溢れる感じではなく、一頁めくるごとに涙が流れてくる感じだった。正直、この物語の主人公ほどの深い深い悲しみにはまだ出会っていないし、私には子供はいないので、想像の域を出ないのだけれど。それでも、やり場のない悲しさや感情は理解できる。美しく輝く楽しい思い出を心に残し、悲しみはいつか昇華するのだろうか。

■そして誰もいなくなった アガサ・クリスティー(ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
映画やドラマなどで知っているアガサ・クリスティーの作品。小説を読んだのは初めて。長編推理小説として圧巻だった。名作は違う。妙なおどろおどろしさを演出しなくても、少しずつ追い詰められていく恐怖は伝わってくる。人がどんどん殺されていく小説でこんな言い方はなんだけど面白かった。他の作品も読んでみようと思う。

■チェコの十二ヵ月―おとぎの国に暮らす 出久根育(理論社)
この本では、チェコの季節の行事などが紹介されていて、知らない文化に触れることができた。私の持っているチェコのイメージは、ドヴォルザーク、スメタナ、ミュシャなどから受けたものぐらいしかないのですが…あまり明るいイメージはなかった。でも、この本を読んで、自然と密な関係を築き、伝統的な行事を大事にしていて、とても楽しんでいるように見えた。もうちょっと身近な生活を描いてくれるとよかったかな。挿絵はお伽噺のようで可愛らしかった。

眠れる森の美女 シャルル・ペロー童話集 シャルル・ペロー(新潮文庫)
『眠れる森の美女』は絵本などで読んだグリム版よりも、後日談みたいなものがあり少々長め。『赤頭巾ちゃん』は逆に私が知っているものと結末が違って短い。えっ?これで終わり?という感じ。『青ひげ』はタイトルは知っていたけど、内容を知らずに読んで驚愕!どのお話にも最後に教訓が記されていて「なるほど」と考えさせられる。元々はどこかで自然発生した民話が、広がっていくうちに少しずつ変化し、今日私たちが読んでいる童話となった。長い月日を経て、違いが出るのも当たり前。グリム版とペロー版を読み比べるのも面白い。

■大きな鳥にさらわれないよう 川上弘美(講談社)
昨夜は読み終わった後、興奮状態だったのか眠れなかった。人類、人口知能、クローン、神、地球…構想が壮大すぎてお話の入口すら文章にできない。この物語の時代に生きる誰かの手記を読んでいるような感覚で、章ごとに楽しんだ。川上さんの作品は、物語より雰囲気を楽しむことが多かった。でもこれはちょっと違った。物語そのものにも魅力を感じた。かと言って、娯楽性の強い作品ではない。やはりそこは川上さんの世界なのだ。繰り返し読んで、頭の中で熟成させていったら、もっともっと面白さが深く味わえそうだ。久々に心を持っていかれた。

■長いお別れ 中島京子(文春文庫)
認知症を患った東昇平、彼を支える妻の曜子と三姉妹のお話。前半は、認知症の昇平を中心に、曜子、三姉妹、その家族たちのアクシデントなどがコメディータッチで描かれ、クスッとさせられるところも。後半は昇平の病気が進行していくので段々と笑うシーンは少なくなっていくが、曜子の一生懸命さ、娘たちが父の病気に向き合っていく姿は、夫、父への愛情を感じた。暗く辛いだけの内容なら最後まで読めなかったかもしれない。コミカルな場面ややさしい文章のおかげで、深刻になり過ぎずに読めたのは本当によかった。

ふたり 甲斐みのり(ミルブックス)
私は、この本を読む度に泣いてしまいます。なぜなのだろう。ずっと一緒にいたいと思った人が、今も自分の隣にいることを実感できているからなのかな。何気なく出会ったけれど、本当はものすごい奇跡なのかもしれない。甲斐みのりさんの詩のような美しい言葉と、福田利之さんの幻想的な美しい絵に心がほぐれていく。大人のための絵本だと思います。

なかないで、毒きのこちゃん―森のむすめカテジナのはなし デイジー・ムラースコヴァー(理論社)
猟師の子として生まれた「森のむすめカテジナ」は動物たちや木々、虫、鳥とおしゃべりしたり歌ったりするのが好き。お互いに様々なことを教えたり、教えてもらったり…素敵な友達。無邪気な会話の中に、大人もハッとさせられるような大事な言葉が詰まってました。アーティスティックな絵は色使いが面白い。

モーツァルトはおことわり マイケル・モーパーゴ(岩崎書店)
新米記者のレスリーは、旅行先で怪我をした上司のメリルに代わり、有名なバイオリニストのパオロ・レヴィにインタビューすることになる。パオロにインタビューするにあたり、メリルからは「モーツァルトの件についての質問はしないこと」と忠告される…。音楽が残酷な体験として記憶されるのはどれだけ辛く、苦しいものであっただろう。タイトルを見て、モーツァルトの音楽に嫌な思い出があるのは想像できたけど、その理由を知ると色んな感情がこみ上げてくる。父と母、恩師の想いを胸に演奏されるパオロのモーツァルトはきっと素晴らしいと思う。

■ちくま文学の森6巻 恐ろしい話
10代の頃、単行本の方を図書館で借りて読んだ。急に読みたくなり文庫本を購入。「恐ろしい話」と言うとちょっとニュアンスが違うかな?という作品もあった。「気味の悪い話」「ゾッとする話」「奇妙な話」などが妥当か。様々な国の作家の短編が1冊で24作品も読めるとはかなりお得。ディケンズ、ポー、グリム、魯迅、志賀直哉、モーパッサン、モーム、スウィフト等々。どの作品も後味が悪いし、読みながらついつい顔をしかめてしまうけれど、バラエティーに富んでいるので、その点は楽しめた。他のシリーズも機会があれば読みたい。

世界で一番の贈りもの マイケル・モーパーゴ(評論社)
主人公の「ぼく」は、がらくた屋で壊れたロールアップデスクを格安で購入する。ガレージに運び込んで修理をしていると、引き出しの中に一通の手紙を見つける。その手紙は戦地から妻へ宛てた手紙で、クリスマスの日に起きた素敵な出来事が綴られていた…。最前線で戦う将校、兵士たちがどんな気持ちでそこにいたのか。今すぐに戦いなんて止めて、大事な家族のもとへ飛んで帰りたかっただろうに。束の間の平和だったのかと思うと胸が苦しくなる。

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# by daily-fragment | 2018-07-01 16:42 | | Comments(0)

薄い文庫本用のブックカバー

a0223782_20260367.jpgブックカバー再び。
薄い文庫本(100~150ページほど)用のものを作りました。
自分が使うものとなるとイマイチ気合が入らず、
手持ちの材料だけで作ろうとするせいか、
色合わせがけっこう手抜きな感じになりがち。
「使えればいっか」と思ってしまう(^^;

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# by daily-fragment | 2018-06-26 20:33 | ものづくり・ 料理 | Comments(0)